ブルックヘイヴン病院の歩み

サウスヴェイルの西側地区にある歴史ある医療施設である、“ブルックヘイヴン病院”。

 

 

その建物は、外観を眺めるだけでも深い歴史を感じられますが、この病院の歴史は古く、前身は1700年代に流行し猛威を振るった伝染病患者の治療を目的として設立された施設でした。

 

1810年より以前、この地はサイレントヒルではない別の名前の村が存在していましたが、その村は伝染病によって壊滅してしまいました。

 

その後、この土地に新たに作られたのがサイレントヒルの町だったのです。サイレントヒルの町では、伝染病対策のために、患者の治療を目的とした病院を設立します。

 

これがいまのブルックヘイヴン病院のルーツです。

 

ブルックヘイヴン病院創設者の肖像画。名前はわかっていません。

 

 

サイレントヒルが鉱山事業で急成長し、南北戦争の動乱期を経る中で、ブルックヘイヴン病院も地上3階・地下1階建ての先進的な施設へと拡充していきます。

 

やがては、精神科を専門とする病院としてサイレントヒルの歴史に深く関わるようになっていきました。

 

観光業で賑わった1950年代には、病院内にはプールや庭園などが併設され、閉鎖的な精神病院というイメージとは大きく異なる様子を伺うことができます。

 

 

伝染病や精神病患者の治療施設としての、長い歴史を持つだけに、ブルックヘイヴン病院には、隔離施設や人道的ではない治療を行っている、など誹謗中傷も多く出回ったことも少なくありません。

 

ですが、院内の書類保管庫から発見された、“とある医師の手記”には、「精神病とは何か」を問いかけ、患者の心に真摯に向き合おうとする様子が記されていたことを忘れてはいけません。