トルーカ湖 遊覧船事業の盛衰

サイレントヒル最大の観光スポットであるトルーカ湖。その面積は約60 エーカーとも推定されており、湖岸には北岸のペイルヴィル地区、南岸にはサウスヴェイル地区が立ち並ぶほどの広大さを誇ります。

 

きっと、数多くのサイレントヒルを訪れた観光客は、滞在中にトルーカ湖に沈む美しい夕日を眺めたことでしょう。

 

 

サイレントヒルの観光事業は1900年代に始まり、まさにこのトルーカ湖の湖畔で過ごすバカンスが人気を呼び、最盛期には家族や恋人たちで賑わう美しい湖の観光地として知られるようになりました。

 

 

当時の新聞記事からも、その人気ぶりが伺い知ることができますが、当館にてトルーカ湖の歴史をまとめた『A BRIEF HISTORY OF TOLUCA LAKE』によれば、“遊覧船”や“ボートクルーズ”は特に人気を集めていたようです。

 

 

ですが、そんな華やかなトルーカ湖の観光事業に打撃を与える出来事が起こります。

 

1918年、湖を遊覧していた蒸気船「リトル・バロネス号」が、突如として消息を絶つという事件が発生。

乗船していた多くの乗客たちは、全員が行方不明になりました。

 

それ以降、トルーカ湖に漕ぎ出た人は「消える」という不吉な噂が広がり、観光客は年々減少していくことになります。

 

リトル・バロネス号